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今から15年前。
俺が、ちょうど二十歳のとき。 大学の夏休みを利用して、インドを自転車で旅していた。 自転車は10日程で盗まれ、 その後は、金子さんという旅先で出会った人と一緒に旅を続けた。 その時、金子さんがしてくれた話。 「何年も前になるけど、インドのある町で靴磨きの男の子と友だちになったんだ。 俺も汚ねえ恰好してたからな。 その町にいる間は毎日のように道端に腰掛けてその子と話をしてたよ。 くだらないことばっかりだけどな。 そんなあるとき、その子が俺に聞いてきたんだ。 『お兄ちゃんは、お金持なの?』って。 お金なんてある訳ないよな。汚ねえ恰好して、汚ねえ安宿に泊って、安い飯食って腹壊してんだから。 でも、そいつが言うんだよ。 『でもさ、お兄ちゃんは飛行機で日本から来たんだから、やっぱり、お金持ちだよ。』って。 『僕はね、乞食に生まれたから一生乞食なんだ。靴磨きは一生靴磨き。 だから、食べれない日とかがあって、そんなときは人のもの盗りたくなっちゃう。 でも、盗らないように頑張ってる。 我慢して、悪いことしないで暮らして、そうして死んだら、今度は日本人に生まれるんだ。 そして、お兄ちゃんみたいにいろんな国に飛行機で行くんだ。 きっと、楽しいだろうな。』 って。 それが夢かよ。目輝かして言うことじゃねぇだろ。 俺、その場で声出して泣いちゃってな。」 その後、警察の目をかいくぐり俺を売春宿に連れて行ってくれた金子さん。 今は結婚し男の子がいるとのこと。
by junmai_inocchi
| 2009-06-23 00:42
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